脛のひと

脛ばかり六本の人。・・・・ヒト?
国王のデザインには、頭も顔も胴体も手も書かれていない。
でも、感じることは出来る。何か邪魔者があれば蹴っ飛ばす。そして、痛む。
「弁慶の泣き所」だらけだから、痛い。硬いものにぶつかると、とてつもなく痛い。
裸足の足の裏は、ガラスのかけらなんかが落ちていると、けがをして痛い。
(もちろん、いくらかは分厚い皮膚をしているんだけど)
だけど、暖かさは感じる。

畑の土の上を裸足で歩いたら、ほかほかして気持ちいい。
田植えの頃の田んぼも、にゅるにゅるしていい気持。
微生物が一杯の土は宝物を抱えている。

雪解けの後の春先、このルトが楽しそうに散歩している土地からは、草や木の芽がやがて生え、
びっしりと豊かに育ちます。

耕耘機にちょっと似ている姿。
幸運の埋まっているところをよく知っている?