どこにでもいる?天地人

天地人というのは、国王のキャラで、人の下半身が上下に二組くっついた姿をしています。
下の足で普通に歩くほか、上の足で天井に張り付いて歩き回ることもできます。「張り付く」という表現が正しいかどうかも不明。移動するための「足」という概念が形になったモノを持っているから、どこでも歩けるのではないか、と、勝手に想像しています。
エンジェルには、背中に、体と比べてごく小さい翼が生えていますね。
まじめに考えると、それなりの体重の生き物が空を飛ぶためなら、身長より大きい翼が必要なはず。よくある「大天使」の絵で、足下に引きずるぐらいの大きな翼が背中に生えている。本来、それが妥当、それでもまだ小さすぎるかも。そして、鳥類のように中が空洞で軽い骨とか、発達した胸の筋肉とか、翼を制御するために十分な血液循環と呼吸を確保できる肺と心臓と平衡感覚を保てる脳とか、いろんなモノが必要なはず。
でも、空想の生き物が、【象徴としての】「小さな翼」とか「昆虫のような羽」とかを持っていれば、空が飛べたっていいじゃない、あたりまえじゃないか、と。つまり「妖精」みたいなもの。

どこでも歩くことができる、上下に「歩く」象徴である足を持った妖精。

それが、天地人ではないかと、国王の絵を見て勝手に思ったわけです。天地人は、空の雲の下側を歩くことだってできるみたいですし。大きさにも制限無しで好きなように絵に描いていいよっていうことなので。

で、天地人は、どこにでも歩いていって出没して、それで、何をするのかしら、と。足しかないなら、できることはあんまりなさそう。
景色を見たり音を聞いて自分で楽しむとか、何かを食べるとか、手で何かをするとかできなさそう。
他に影響を与える訳じゃない、ただ、同じ世界にいることを知らせてくれるだけの、妖精。

たぶん、だけど。

自分のやることがいっぱいあって、充実していて忙しい人には見えないんじゃないか。
寂しい人が、ふっと、その存在に気づくのではないか、と。